オールタイムベストの1位を読むという間抜けさ

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))

正直ね、今これを読んで何を思えと。原点といえば原点、でも疎外感。世界と戦い続ける話にときめかないはずはないのだが、横たわる無常感っていうかさ、なんかいろいろな意味で泣ける。あしゅらおうたんがカッコカワイイとか言わないよ。でも壮大な無為は疲れるわ、マジで。もうちょい優しさが欲しい。人間的じゃないがゆえに成立させられる壮大さがこの緊張感を生むっつーことで俺は微妙にセカイ系が好きということになる。過剰な愛と憎しみの対象がが少女ではなく世界をいたぶることによって達成されるが決して成就はしない。あんまりだよ。少女だとモイキーだしシャカイだとイタいし、どうしろってのさ。俺は自分の愛がどの程度なのか分からねえ、世界を愛するに足る愛なのかどうか分からねえ。でも美少女なら愛せそうだ、よし、殺す。最悪や。自分に転移させすぎだと何回言い聞かせても直らない。あまりにあんまりなのであまりお薦めしません。でもラノベが読みたくなるという意味では成功。人間というかキャラクターが恋しくなるよ、百億の昼と千億の夜の無常がすぐとなりにいるんだからもうかたっぽにはカワイイ女の子がいたっていいよな。ハーレム、あるいはとっかえひっかえ。情けねえ。でも世界にナイフを突きつけながら空いたほうの手で女の子のおっぱい揉むような生き方って憧れるよな。マッチョ。リアル女はそれに応えられるほど大した生き物じゃないのでした。残念!古いなこれ。つかもはや感想じゃねえ。未来永劫ユートピアにはたどり着けないかもしれんということがなぜ受け入れられんのか。んなもんどうでもいいことのはずなのにな。