ビヨンセでいきなり先制攻撃をしてしまいましたがw、もちろんPVは見なくてもいいんだけど、曲のタイトルやマスゲーム的な振り付けとかを見ると今やってる炎上が鎮静化されると思いますが、でも興味ないか、みんな。私もたまたまだし。まあ中盤終盤のシーンとかを早送りして10秒くらい見るだけでも何が言いたいかわかります。見ない人のために行っておくと女だけの軍隊をビヨンセが率いて、武器を持たずに男の軍隊(その装備に注目してください)とフリースタイルダンスバトルみたいなことをやるっていうまあ思想的な背景のあるPVです。
欅坂46がなんか揉めているのでちょっとPVとか見ているとこの子たちはもう普通にもともとから軍隊的なイマージュでやっていて、ハロウィンのノリも含めたちょいイキった感じのクールジャパン解釈においての軍服コスプレでやったのかな? くらいの理解なんだが。 んでこのラインの人権団体から絡まれてこんなもめ事になってしまってこれ下手したらとんでもないことになるんじゃないかとドキドキなんですけど、まあどういう切り口でも語れると思うんだけども、日本のポップカルチャア的なアイドルで、まあ今一番力を持っているひとつの集団に属しているグループが一種の弾圧において窮地に立たされてる、という仮定で話すんですけど、イスラエル大使館がまた面白いこと言い出して、それでちょっとPVチェックしようって思ったんでこれを書いているわけです。

冒頭にビヨンセと少女時代と欅坂46、米、韓、日、の軍隊イマージュとガールズパワーとのそれぞれのあり方っていうか、まあ歌詞とPVを見たので私もこうしてくっちゃべるんですけど(少女時代のやつは分かりにくいけど女性と男性の共闘の歌です。啓蒙的といってもいいくらいの)。

まあそれぞれのPVみて、振り付けとトラックの質感(軍楽マーチ的な部分)でそれぞれの米、韓、日、のクールアメリカ、クールコリア、クールジャパンの差異が楽しめるんですが、細かい文脈全然わかってないんで、欅坂46の場合は少年少女の、子供たちだけの帝国が存在するというようなコンセプトで、少女時代とかは一種の特殊部隊的なものであり、ビヨンセはまあ普通にカリスマ的、勝利の女神的、軍隊イマージュといっても私程度でも女性による軍隊的ってなんじゃらほいと立ち止まらせるものがそこには広告的にも思想的にも込められているわけで、基本的には私はポップカルチャア側のほうで楽しみたいと思ってるんで、この騒動にはちょっとねじれた感じがあって、軍靴の音がしない全体主義的な権力が発動しかけて、ポップカルチャアの軍隊ごっこナチごっこが潰されたっていうw くだらなくも恐ろしい、おおう、ああ、こういう時代なんだなあと納得するわけで、まあ結局のところ誰しもがちょっとキワキワなものを目にしたときに「あ、炎上しちゃうかも」っていう発想になってそれが無意識的な、疑似的な公的抑圧として抱え込んでそれがネット上では反転してそれがそのまま実際のリアリズムとして発火するっていう。

峯岸みなみが男と付き合ってたんで丸刈りにしてユーチューブで公開したことと並べて語っている人はすでにいると思うけど、あの時とはまあナチと女性丸刈りであまりにイマージュが地続きとはいえ、構造としてはちょっと違ってて、やっぱここ最近のトレンドとしての場外乱闘ねw 外野でゴリゴリにやってるのがなんかヤバいんですよ。
私はもう、ほとんどあらゆる炎上がどこまでシリアスにとらえるべきものなのか分からないので、日本にハロウィンが定着したせいで有名人がどんどん気持ち悪いことをやったり、かわいい女子がすごい怖いホラー映画みたいな、プチざわちん化する恐ろしい日になってしまったのでハロウィンほんとクソって思うくらいでねw 死者を冒涜するゾンビメイクでね、もうね許せないですよね。想像力がないんですよね。どいつもこいつも短絡的にものを考えやがってねw すごいキレイだなかわいいなと思ってる美女がゾンビメイクとかしてね、何を思えばいいんだよこっちはw

はい。うん。いや、ビヨンセや少女時代がこのPVは2つとも2011年のものなんですけど、世界を良くしようぜっていう戦闘的なメッセージを軍隊的に半分マスゲーム的なものすら取り入れてやっていて、2016年には日本のハロウィンイベントの周りでちょっとああいう、欅坂46みたいな、大人の世界に対して置かれた少女たちの(子供たちの)帝国のイマージュがある種の大人の世界の良識においてすごい無力だった(炎上というシステムの完成度の前に謝ることしかできなかった)っていうのがちょっとおもしろかったんで色々書いてみましたが、読んでもらえれば分かるように、私は特定の価値観を提示したくないんですよね。ただもう朝目が覚めると泣いているときがあるってだけでね。何かをなくしたっていう気持ちだけがあるんだけど、それが何かは分からないわけです。ええ。
意図があるとすれば、モヤっとした気分をはらうためにポップミュージックにおいて女性が何か戦闘的なメッセージを抱えるときに軍隊的なイマージュを援用することをちょっと構造化してみようってことですね。参考文献くらいは知っておこうと。この問題の参考文献として説得力があるかはどうかな。まあいいかそれは。欅坂46の新曲がそういう戦闘的なものだったのかな? それすらも調べないで書いているんですが、まあ恐ろしいですよ、炎上というものは。