猫物語(白)

アララギさんがそんなスーパーマンだったなんて知らなくって、これはもちろん西尾維新がいつもやってる、キャラの口を借りて曖昧に読者に伝えられる「めっちゃすごい奴」のパターンなわけで。詐欺師のいつものやり口だなあと思いつつ、もはや慣れ親しんだリズムの快楽、声優の快楽に身を委ねる。声優頼りのイチャつきである。

メタにキャラを織り込んで、一応決着ついた上でなお「アララギ君のこと好きなの」とマウントポジションに持っていこうとするガハラが、鬼。

誰がどんなふうに主人公のことを好きか、という。圧倒的楽園だなあ。そういうのどうしたってかわいすぎるもの。

ファンタジスタドール
ガルパン的なミリタリズムも内心コケにしながら取り入れて、なおかつ活劇シーンのゆるふわ感でフィルムにイヤミっぽさがなくて、これは谷口悟朗斎藤久どっちがすごいんや。この舐めきった設定!
半透明のキャラが動くの、すごい懐かしいのか、新しいのか、わからない。ニチアサっぽい空気もかすかにあってスマートに既存ネタいじくってるなあとは思いますが、でも僕は結局コードギアスがみたいのであった。