ベスト

小説
元長柾木荻浦嬢瑠璃は敗北しない

荻浦嬢瑠璃は敗北しない

荻浦嬢瑠璃は敗北しない

冲方丁スプライトシュピーゲルIV 』『オイレンシュピーゲル肆』

マンガ
中西達郎 『クラウン』『ドリムゴード

クラウン 5 (BLADE COMICS)

クラウン 5 (BLADE COMICS)

ドリムゴード 5―Knights in the Dark City (BLADE COMICS)

ドリムゴード 5―Knights in the Dark City (BLADE COMICS)


きまぐれさんのチャットで今年のベスト教えろやと言われて少しだけ話題になったので小説とマンガで思いついたのを書いとく。中二でもない、邪気眼でもない。14歳です。小説部門は説明するまでもないくらい評価されてる?ので中西達郎について。両方ともブレイドの打ち切り作品。クラウンは今年の秋に5巻が出てます。ドリムゴードはその前にブレイドで連載されていてこれも5巻で打ち切り。世界観やらなんやらは別の作品なんですがパラレルワールド的な展開をしていて両方読んだほうが楽しめると思われる。サブカルリア充臭の年度ベストマンガ問題に一石を投じるコテコテのオタマンガだ。設定をどうやって作品にフィードバックさせるかというのはフィクションにとって、とりわけSFやファンタジーといった要素を含む作品の大きな課題だけど中西達郎は設定厨作家としては最良の一人にくわえていいと思います。読んでて作り手の情熱が伝わってきて好感度高し。んで一番気に入ったところは構図がやたらド派手。やたら紙面がギラギラしてて合わない人はいるかもしれん。俺は漫画読みとは口が裂けても言えないですが、こんなダイナミックに展開させるのはあんまり見たことないです。視線とか空間処理よりもスタイリッシュな絵面作りを優先してるのでそういうところも好みだった。あとはキャラ絵がかっこよくかわいく描けたらなーと。まあでもドリムゴードの第一話とかはすげえ下手でそこからどんどん進化していってクラウンで絵柄を変えてそこからまた進化していってとそういうとこも飽きない。二作品ともFF以降のラノベっぽい異世界ファンタジーで括れるんだけど世界観のデザイン力もしっかりしてるし作劇も演出も凝っててすばらしいです。名前だけで購入決定作家の仲間入り。そしてブレイドでまた新しいパラドクス・ブルーという連載が始まったんですが、二作品連続打ち切り作家なのでかわいいキャラ絵の描けるniniとの合作になってしまいましたw。クラウンとドリムゴードもある意味そうなんですがパラドクス・ブルーは物語ることを揶揄したような物語で、この合作がうまく化学反応を起こしてくれることを願います。


生存報告とかでいいのできまぐれさんには日記を続けてほしいw