ファウストでもリアルフィクションでもなく

なんかヤローが群がって騒いでるだけのような気がしないでもないよ
砂糖菓子しか読んでないオイラが言うのもなんだけど
ラノベのプリンセスには唯物論的条件闘争譚とでも評されるものを書いて欲しい
村上龍がイイ感じで尖がってた時に書く小説みたいなやつ
桜庭の志向と照らし合わせるなら『イビサ』みたいなやつ
しろはたが鍵ゲーを綾波的、バトロワあたりのトラウマ暴発系をアスカ的という
分類をしてた文章を書いてたんだけど
ちょっち古いからいまだに有効かどうか疑わしいということは置いといて
桜庭一樹はポストアスカ系というはったりをここでかましてみる
弾丸で撃ち抜かなければならないのはおそらくトラウマなんつーカスみたいな外傷であり
トラウマの遍在を強要するシャカイなわけで、セカイはただそこにあるだけだからさ
なんつーか、認識としてのテロなのかもしれん
ある意味無力
でもトラウマを強いるシャカイを置き去りにしてセカイの果てまで疾走するっていうの
ちょっとステキかもしれぬ
『コインロッカーベイビーズ』とか読んだときの高揚感ね、これ
そういやアネモネーアスカみたいなラインで読んでたな
セカイとシャカイの克服というのは永遠のテーマになると思うのですが
いかにして克服するのか、が問題か
21世紀の『コインロッカーベイビーズ』といわれる
古川日出男サウンドトラック』ですが、これもちょっとテロっぽい
特殊な能力でムリヤリ理解しあおうとするようなシーンが多々あるので萌えます
でもシンジとアスカみたいにひたすら傷つけあい依存ではなく
あくまでテクストの媒介として作用しているだけなのでそこはショボーんな気分
まあ古川氏の年齢とそれまでの著作を読めばそういう青臭いのはスルーするのは
しょうがない
エヴァのあとで楽園に行かず、廃墟で立ち尽くしていた人間としては
サウンドトラック』読むとちょっと成長した気分になれる
セカイとシャカイとの闘争って魅力的だけど
やっぱカッコよく戦ってる方に目が行っちゃうっていうか
フィクションとしてのスペックが高い方がいいようなわるいような