古川日出男

新潮 2007年 04月号 [雑誌]

新潮 2007年 04月号 [雑誌]

最近色んなトコで書きまくりの古川だが案の定手抜き作品だった。幻想文学寄りのライト純文学的な意匠で文体が練られてないのは「あえてこう書いたのだ。」と考えて許そう。けどな、これはどう読んでも途中で終わっとるがな。アニメでいうと13話のうちの3話で強制終了したみたいなもん。幽遊白書でいうと幽助が霊界探偵になったところで終わったみたいなもん。飛影も鞍馬もでてこない。モチーフと語り自体は近作のなかでもけっこう好みの部類なので今やってる東北大河ノベルが終わったら続編をちゃんと書いて欲しいけどな。でも内容の適当ぶりからするとそれはないっぽいんだぜ。内容はいつもよりユーモア二割り増しの感じだったがちょっとカルトっぽいスメルがしてビビりまくったのは内緒だ。妊娠、天使的な幼い少年、誘拐、天皇、まつろわぬものども。うーん。