最初の14行ぐらいで説明されてるのはすごいなー。良くも悪くも。

人類滅亡の預言を実現しようとした狂信者集団による核兵器テロを、特殊な能力を持った警察官が阻止したあの事件が、近代以降で最初に魔法が確認された事例とされている。

オールドスクールラノベだとここを描くよね。警察官というのが設定的に若干萎えるオリジンではあるけど。
もうここで「魔法はあるんだ!」という宣言とかテーゼを凝縮させているんですな。

バイス、と聞くとなのはっぽいなあ。
すげー、入学式で隣に座ったキャラを観察して異能の設定説明がある。
うーん。横書き原稿に読みなれてないせいか。あとやっぱりイラストがないとイメージしにくいや。キャラがほとんどのっぺらぼうになってしまうw これがラノベ脳か。
まー当然クドい設定部分は流してるだけなので頭には入ってこない。でも作者には降りてきてるんだろうなあ。
すごい血筋の家柄の子供達がなぜか同世代に集中してる問題を律儀に守っているのか?
キャラ多いなあ、筋を進めるためのモメ事で矮小化されてしまうキャラとかには同情をしてしまう。
エリート生徒会の すごい 実務能力
なんか展開がダラダラしてるなあ。もうちょい機動力のある本筋があると良さげなんだけど。
ギャグっぽい箇所が平熱すぎなんだなあ。こういうとこはイマドキのエクリチュールではないね。
ずっと学校での話で進みすぎじゃねえ?まあ最初のエピソードだけど。
一つのテーマを枚数使って描いてみるというものではないんだなあ、ネット小説は。テンションのブツ切りが多い。
オリジナルアニメっぽいと言えば、褒めてることになるのだろうか。
なるほど、今のところこれは「主人公の物語」ではないのだなあ。
チャンドラーやハルキよろしく、すでに完成された一個の世界とその周辺の世界の出来事だ。
魔法世界のワープア問題キター。
うーん。もうちょっと主人公がガチなテンションになったほうが好みだなあ。クールで大人っぽいです。はい。
テロリストなあ。世界内戦っぽさのないテロル感ではある。
伊藤計劃以後」というよりはまあ「風のスティグマ」ですよね。クールで大人っぽいという意味でも。小野D。
ブラッシュアップされてこの部分が上下巻で刊行ということだけど。
ええ、来たるべき三木一馬論のための予習ですよ。
これとか川原礫に限らず、幼児的な全能感をいかに感じさせないかが問題だなあ。
だからこそ読まれるんだろうけど、でもデッドエンドだよね。
「いいじゃん、何が悪いの?」「いや、何も悪くないよ」という意味で。
一種の洗練ではあるのかもしれないね。こういった世界を構築して、なおかつ世界の外部を信じていないようなオーラがある。ミステリのシリーズものとか、パンゲイ作品と同じような立脚点。先行作品ではラボの「され竜」とかが似たような立脚点を模索していますな。物語のエントロピーの臨界点を設定しないことによるデッドエンド感。臨界点はありそうなんだけど、作者も書きたいことはそこじゃないし、別に書かなくてもいいだろ感
スティグマもラボもアレなんで、うまく隙間を見つけたってことなのかな。1章だけだとドリーミンな願望充足だと思ってしまうけど、この外部性への不信感みたいなものが続きのエピソードでも持続しているのであればおもしろくなりそうと思う。でも主要キャラが高校生ばかりなのが不安だが。
何かが始まるわけでも、何かが終わるわけでもない。
いや、それにしても「まおゆう」って怖いですよね。
エントロピーヒャッハー!
「俺妹」初動15万部おめでとう。