僕の書いたライトノベルの高CQっぷりがすごくないわけがないので小説家になろうがリトル黙示録で修羅場すぎる。

「やれやれ、僕はどうやらオーバースペックすぎた」というわけで魔法科高校の劣等生2章を読むん。
これ達也さんの射精描写とかないのかなあ。もったいない。こいつまだ高1だろwリアルの高1なんて少年誌のラブコメ以外の漫画のちょっとエロいシーンでも勃起してしまう年頃だろうに。
テロリストを撃退したと思ったら次は球技大会で大活躍か。
近未来SF魔法バトルだけど、主人公はすでにオリエンタルジャパネスクのニンジャ秘奥義すらも極めてそうな勢い。
なるほどなあ。ジュブナイルメソッド。重要なのは学校のイベントなんだな。ただの文化祭ではなく「大覇星祭」なんだ。
読んでてなぜか脳内で遊戯王っぽい映像が展開してるんだがw
うん?ハードボイルドナルシシズムだと思ってたけど軍人まで出てくるのか。外部性のないまま達也さんが大活躍するなら相当生臭いことになりそうだなあ。どうしよう。
空を飛ぶ魔法技術に関していちいちこんなに説明するのか。ISのラディカルさが懐かしいぜ。
うへー、達也さんは開発者としても大天才でISで言うと箒の姉ちゃんのポジションも獲得してるのか。ハイスペックきめえwwwもしもしひねもすー。
エモーションの変化はあんまりなくてディティールばかりが積み重なっていくなあ。
裏方に徹するふりしても「あのエンジニア、バケモノだぜ」wwww
なんか天上天下っぽいw 魔法の家系とかそんな価値体系が1世紀で出来上がるとは思えないが、まあ設定厨ラノベの読みどころでもあるのかな。
そういう方面に気を使うような話でもないんだけど、わりと天然で権威主義というか、権力志向の強い世界設定ではある。
出てくる奴らが国を動かすような大権力者の家系図持ってるグループに属してるのばっかりとか。
クソわろた。「この国の魔法界も捨てたものではないな」ってwwww達也さんwwwwwwアンタ誰よwwww
なんか色々恥ずかしいな。緋弾のアリア的なものを感じる。
川原礫とかこれとか三木一馬のMF文庫への反撃か。
やべーな。読み飛ばしだけど、つまんないぞこの小説。
特別なオレサマでありたい欲望の表出が無邪気すぎて逆に鬱陶しいなw
なんだかなあーどいつもこいつも達也さんに一目置き過ぎwチヤホヤしすぎw
非日常の世界に身を置いているせいか、どこか冷めてしまうすぎw
三木一馬を信用した俺がバカだったのか。
競技は、まあ、何やってるかわからないのでバトルアスリーテス大運動会遊戯王を足して二で割ったみたいなことが起きてるんだろうなと想像しています。
これラノベにするんだったら相当構成に手を入れないとしんどいなあ。やっぱりダラダラしてるように思える。
アニメだったら楽しいのかなあ。
なんか変な二つ名のキャラ出てきたw
うーん。戦場で魔法が使われてるのか。というか普通に中国だのロシアだのと侵略戦争とか起こってる設定なんだなあ。
でも子供が戦場で実戦経験したことで学生競技の世界で別格扱いされてるのってなんか気持ち悪い。
13歳のガキンチョを徴兵してる設定にしてもそこに何のエクスキューズもないのはダメだと思う。13歳で戦場に出なければならなかった何かが存在してないと。実際魔法技術の競技とかをこんなにみっちり書いて登場人物たちに競わせているわけでしょう?
スポーツ大会でキャラの掘り下げやら交流やらの青春模様やってるけど競ってるのは戦争に転用されまくってる魔法技術ってこと?うーん。
こんな方向でdisりたくなる物件になってしまうとは予想外だぜw
結局代役で競技にも出場して達也さん大活躍かー。いやー清々しい。
でもスポーツラノベでキャラで読むと楽しくなってきたなあ。時折出てくる軍人の描写にぐんにょりするけど。
あー、個人で戦略兵器か。なのはさんやなあ。
けっこうしんどいなあ。これずっとチヤホヤされながらクールな達也さんマジカッケーで進んでいくのかしら。
さっさと戦争に動員されろ!
しかし物語のボトムでありそうな謀略軍事サスペンスパートになると達也さんの言動の恥ずかしさがマックスだなwww
学校の仲間が球技大会で頑張ってる裏で進行していたしょぼいチャイナマフィアの陰謀をスタイリッシュに解決www
キックアスでアメコミとリアルのズレのギャグやってたけどそれを素で達也さんはやってて所謂シリアスな笑いっぽい。
つうか演出が下手くそなのだろうけど。
「され竜」みたいに竜とか巨人とかがいるRPG世界ならよかったんだけどねー。こっちは中途半端にリアル志向だから。
もっと観念的にやってもいいんじゃないかなあ。ちょっかいだしてくる悪役がマジでただの小悪党wきついw

これハルキイズムのせいで逆につまんなくなってると思う。主人公の性格設定を調整すりゃもっと楽しくなるよ、絶対。
ハードボイルドナルシシズムのせいでラブコメもできないし、モテモテハーレムにもなれないこの気持ち悪さ。でも書かれてる欲望はモテたいよーって叫んでる。
いまんとこ幼稚な自意識くすぐり以上の「やれやれ感」しかないよ。
しかしさすが三木一馬がコナかけるだけのことはある。このお手軽コンテンツっぽさw 子供だましの釣り要素はたっぷりだw


なんだろ、ギクシャクしててあんまり上手くないマッシュアップっぽいのかなあ。基本コードはラノベとか少年漫画の要素なんだけど、構成のリズムの上に別のメロディ(謀略スパイ小説ハードボイルドナルシシズム)が乗ってるような。でもそれは単純に分量のおかげでもある。ラノベって基本的に1冊で何事かを描いて一度物語を閉じなければならないわけで、でもこの作品はネット小説として続けていくことが可能だからこそああいうダラダラした構成で読ませてもやっていける。分かりやすく言えば、そげぶパンチがいらない。
キャラクター描写含めた設定を披露するためだけに全てが書かれているようで、テーマもなければ事件とそのカタルシスもない。
教室にテロリストが乗り込んできたらやっつけるんだという妄想からエスカレートさせたものをここまで書ききれることに圧倒される。ネット小説ならでは。高CQの極み。
これが鳴り物入り電撃文庫から出て、数字も残せるようなら色々試せるんじゃないかなあ。300ページ前後に収まる物語を3冊シコシコ書かせるメソッドからもうちょい自由になってもいいんでないのという意味で。
そういや「ソードアートオンライン」も2巻が短編集、3,4巻は上下巻という形だったなあ。ネットでどういう形で公開されてたのかは知らない。
2章まで読んで、ツイッター見る限り上下巻上下巻でぶ厚めのラノベ4巻分の分量があったわけだけど、新人ですごい待遇になるわけでしょう?書かれてるのは幼稚な願望だけどさ。ワナビ目線からすれば色々と試金石にはなりそうだと思った。
電撃で大賞とるよりもネット小説で百万単位のアクセス稼げばある種のライトノベルの出版フォーマットから逃れられるんだという。そういうチートな実績だからこそ許されるんだろうけどね。

普通に読むと、キャラ投入と設定説明と人間関係(達也さんハンパない描写)ばかりで、最初に用意されたポジションからキャラクターがほとんど動かないのがやっぱ不満かなあ。運動会のお話だったせいもあるんだろうけど。小悪党を作者の考えた設定で蹂躙するだけの簡単なお仕事。しかしキャラクター小説としては正しいと思った。ハルキイズム含めて、禁書の諸々のバーストっぷりに白けてしまう層にはジャストかもしれない。有名アニメーターにイラスト起こされて、セールス的にも成功はほとんど約束されてるでしょうな。マジ嫉妬wwww
マッシュアップもいいけど、でもやっぱりもうちょっと濃密なドラマが展開してほしいよねえ。4巻分ってアニメ化すりゃ1クール以上かかるよ?


正直スベってる箇所も多々見受けられるんだけど、わりとシリアスな作品じゃないですか、これって。
一部で隆盛している照れ隠しのメタ感とは一定の距離がある。
やってることは「影でテロリストをやっつけるオレサマ最高」っていうのを大仰にしただけのものでもね。
ちなみにちょっと飛躍して考えるとこのやり方を高度に実践してたのが「円環少女」かもしれないと。上で言った300ページに収まる物語をシコシコ書かせるしかないラノベシーン云々にも関連しそうだけど、「円環少女」の2巻3巻上下巻、4巻5巻6巻上中下巻構成として考えるとね。ラノベマッシュアップを思いっきりソリッドに研ぎ澄ませたものだったと。まあ作者の力量が別格すぎるとはいえ、正直さほど売れない「円環少女」でもそういう待遇になってたのだなあと。

なぜこれがこんなにもダメなのかというと、やっぱりハルキイズムをオタクセンスの学園生活に持ち込むとイタタタタってことだと思うんですよ。
そんな奴はキョンだけでいいんですよ。自分の属している世界から一歩引いて「やれやれ」スタンスでスーパースペックひけらかしてるのってやっぱり大学ノートに書かれた黒歴史なんですよ。高1を主役にしてハードボイルドのマッシュアップだと射精もろくに出来ないんですよ。

円環少女」も上っ面だけみれば一人の青年が女子小学生と女子高校生と〜っていうアレな作品じゃないですか?
でも物語の最初っから世界とかシステムとかと対峙しなきゃいけないように作られてるじゃないですか?
1章のときに思った外部性への不信感っていうのは世界に対する視線を作品が持ってるかって事で、ちょっと期待しないでもなかったんだけど俺の勘違いだった。持ってるのはただの甘っちょろいスーパーマン願望。

「いいじゃん、何が悪いの?」「いや、何も悪くないよ」
とまあ電撃三木物件である川原礫と同様に、「オタク慰撫の商品としてよく出来ているのは分かるけど、これが売れてるんだからやっぱりライトノベルって幼稚だね」という偏見を強化する類のものなんじゃないかなあ。

2章まで読んだ感想でした。

なんかまとまってるネタバレなしの奴ないんかなあととぅぎゃりを検索
http://togetter.com/li/37808
いいなあ、このワッショイ感。
http://togetter.com/li/92151
なるほど、テニプリかwwww これはいい視座だ。
村上春樹テニプリっぽいノリで願望充足高CQジュブナイル魔法バトルSFなんだなあ。いや、この理解だと上で色々イチャモンつけたけど許せる気がします。少なくとも最近の長ったらしいタイトルを起こして照れ隠しのメタラノベのポーズとってるやつよりは……「魔法科高校の劣等生」もたいがい照れ隠しの「あえて感」を感じる自意識過剰なこの俺ですが、まあ。うん。いや、でもどっちもどっちかもしれない。ごめん。

ちなみに深雪よりも会長のほうが好きです。