魔法科高校は5巻で買うのやめてしまっているんですが新刊の評判をチェックしにスレに行ったらなんか読みたくなってきました。ウェブで読んだ時の記憶は、なんか横浜でドラゴンボールみたいなことになったオチくらいしか残ってないので楽しめそうです。奇しくも現実世界では国交が大揉めなこともあって、謎の読み応えが現れつつある。
カメハメ波や元気玉を撃ちたいという幼児的な欲望をそのまま支配欲にスライドさせてしまったかのような話のようである。ハードボイルドの超人願望は他者への想像力の無さを撃つものであったはずなのに、佐島勤の世界観は川原とは違う意味でぶっ飛んでるね。おそらくだけど、作中で起こってることに対する批評性とかは皆無で、主人公大活躍、よく頑張った、感動したッ、っていうノリで書かれているはずだし、なんかインテーネッツ世代の理不尽に急激に拡張された世界に対する認識における妄想の産物の墓標にしなければならないような、そういう小説として読んでもいいのかもしれないと、スレを見て思いましたね。
まあ本気で受け取るのも痛いし、それこそ思春期の子供の自己不全なんだけどw 現実でもものすごい世界観を内面化していそうな人たちがいっぱいいるし、ある意味では尖がった想像力を用いて書かれているとも考えられる。でも基本的にそっとしておくべきタイプの想像力だから、やっぱり三木は悪いことをしてしまったよね。