エロゲー文化から断絶してきた第三世代のオイラにとっては奈須きのこ竜騎士とかはそれほど触手が反応しないのだが今回は買ってみようかな。ファウストは最初の1冊だけしか買ってない。ファウストリアルフィクションも関係なく物語と現実の相克ってのを自分の中で形にしたいんだけど。意識的にやろうとするとそれもなんか違うんだろうな。
宝石泥棒 (ハルキ文庫)

宝石泥棒 (ハルキ文庫)

日本SFの代表作、98年のオールタイムベストSFの第4位。読んでみました。一言で言うとほとんどラノベです。構造は捨てプリです。ビルディングスロマンとセカイをどう駆逐するか。確かに傑作であるとは思うけど物足りん。世界観自体が好みじゃないってのもあるけどダサイっていうか古臭い。密度がない。25年前に書かれたからってのもある。今の山田正紀の筆力で書いてくれたらな。えーと、四半世紀前の若者が書いたセカイ系って言うと怒られるのであえていいます。昔は山田正紀の神狩りというモチーフがSFという枠組みの中で有効だったのだろうし、セカイではなく神に怒ることが出来たんだろうな。でも今読むとファンタジーです。幻想です。狩るべき神の不在。そんなことを思う俺はSFを楽しめてない。終わってる。8点