82年の断絶

下屋則子渡辺明乃白石涼子は82年生まれ。
樋口智恵子中原麻衣斎藤千和清水愛新谷良子野中藍山本麻里安仙台エリは81年生まれ。
ちょこっと検索して並べるだけでここまで総合力の差が出てくる。もちろん82年組の才能はじゅうぶん魅力的なわけですが。単純に数が少ない。82年以降も人気声優はもちろんいるわけだが極端に少ない。いわゆるシンデレラとか業界流しとか事務所押しの期待のホープってやつでわりとシンプル。だから何よって話で、リアルタイムの声優史を捉えやすくするためにはこの断絶を一つの指標にしてみるのが有効なのではないかと。
22,3歳でブレイクするという道があって今年25歳の81年組はほとんどがそれにあてはまり、もしくはそれ以前ですでにブレイクしていたという。03年の中原、清水、チワ、野中の躍進は記憶に新しい(おねツイ、ラスエグ、ステルヴィア)。
そして2004,5年の2年間で声優業界はそのリンクを途絶えさせて小清水という突然変異を呼び込むことになる。(俺史観。)81年以前を見てみても22,3ブレイクの法則はある程度機能していて層も厚い。やっぱ断絶以降はどこか頼りなく感じてしまう。
参考までにそれ以降の若手を並べると
83年清水香里本多陽子宮崎羽衣菊地美香
84年南里侑香松本まりか
85年名塚佳織沢城みゆき井上麻里奈
86年三瓶由布子牧野由依小清水亜美
87年平野綾
どっか未完成で成熟してないっしょ。もうちょい色んなポジションやれるのが何人かいてもいいはずなのにっていうか年代をズラすとちゃんといたんだよな、今までは。みんなヒロインクラスやってブレイクしてるじゃんっていう突っ込みは却下な。声オタっていうのは現象でも運動でもない声優性に惹かれるのであって82年の断絶以降はそれが希薄だということを示したかっただけなので。声優を供給する側が破綻してきたともとれる。業界の状況の話であって20代前半の人がダメとかそういう話じゃないです。むしろ煽り。