星界の紋章って今はどんな扱いなのかという話。つうか90年代SFの話。むしろ90年代に台頭してきたSF作家、SF寄りの作家の話。ググルたんと戯れてたら風野春樹の日記があってさ、SFマガジン98年2月号のオールタイムベストでランクインして90年代に発表された作品が並べてあった。
5位 星界の紋章(1996-)
8位 ハイブリッド・チャイルド(1990)
24位 終わりなき索敵(1993)
29位 猶予の月(1992)
29位 ヴィーナス・シティ(1992)
29位 パプリカ(1993)
33位 引き潮のとき(1988-1995)
34位 朝のガスパール(1992)
38位 エイダ(1994)
44位 バベルの薫り(1991)
47位 アド・バード(1990)
49位 完璧な涙(1990)
らしいんですよ。
んで『SF が読みたい! 2001年版』には、90年代ベスト30があるらしいが10位までしか分からなかった。
1. 『エイダ』
2. 《十二国記》シリーズ
3. 『ヴィーナス・シティ』
4. 『終わりなき索敵』
5. 『バベルの薫』
6. 『サラマンダー殲滅』
7. 『光の帝国 常野物語』
8. 『ハイブリッド・チャイルド』
9. 『グッドラック 戦闘妖精・雪風
10. 『カダラの豚』
90年代ベストSF2位の《十二国記》は73位、6位の『サラマンダー殲滅』はランク外、10位の『ガダラの豚』は65位らしくて、風野春樹はSFオタが十二国記をSFにしだしたのは最近なんだな。みたいなことを書いていた。
んなことよりもビビるべきは90年代に出てきた作家の作品で上位にいるのは星界の紋章十二国記と光の帝国だけという。これはどうなんでしょう。2011年に00年代ベストをやると同じ現象が起こるのでしょうか。つうか起こるんだろうな。おそらく、90年代作家の90年代の作品の最終的な世間的評価が決まってしまうのは2006年2月のSFマガジンなのだろうという話。そういや00年代で一足速く評価が定まりそうなのってなんでしょ。