00年代キッズを貶すためのブックガイド

古川日出男佐藤亜紀牧野修飛浩隆津原泰水皆川博子打海文三
昨日の続きでアイアムにとっての限界小説を書いているだろう作家を思いつくまま並べてみた。もっといるはずなんだけど考えるのがメンドイ。つうかベタ。

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 03月号

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 03月号

お前ら、STUDIO VOICEライトノベル特集、もとい00年代のブックリストを作ってくれたみたいですよ。150冊のうち40冊くらいがラノベだったと思う。覚えてないけど。特集の趣旨を適当に要約すれば、今読んでおもしろいかとかおもしろけりゃなんでもいいというなんとも微妙なアポカリプスを推奨しようとしてました。批評特集もついてるあたりはさすがに可モテ雑誌というか、どんな領域でも最先端にいますよアピール雑誌だなと思いましたよ。ライターとか対談とかの面子もSTUDIO VOICEでしかありえない良い意味で尖がってる、悪い意味で胡散臭い豪華メンバー。選んでる150冊はベタっちゃベタ、アイアムセレクト作家と被ってるのが証拠じゃね?あとラノベは浮いてた。00年代は読書をフラットに考えてラノベを飲み込もうとする模様、書物の階級闘争ですわ。言ってしまえば高スペックな作家とか作品はある程度分かりきってるわけで、そこからどう読むかって話。読むときに自分の倫理を介入させるとスゲードキュン臭くなるから大森望のような読書マシーンが支持される。ガイドに倫理はいらないってことかしらん、立ち読みで内容が頭に入ってないっぽい、バイトの帰りにでも買ってこよう。
行く前に買ってきた。読み中。批評特集がよい。3番目のは微妙だったが。ガイドはジャンルで別れてるのがダメ。紹介文も字数が少ないからしょうがないけど退屈なのが多い。距離がありすぎというか、批評特集でいわれてる政治とか倫理とガイドをつなぐ回路が欲しいわ。でもそれを求めるのは間違ってるのね。どう読むかなんて人それぞれだもんな。三田格って人の文章が良かったわ、なんか剥き出しなスメルがして。