お・り・が・み 天の門 (角川スニーカー文庫)

お・り・が・み 天の門 (角川スニーカー文庫)

古本屋でならんでたので5巻まで買いました。某お茶会が04年1位に選んでたものをようやく。いいですね、ラノベを読んでる気分になる良質ラノベ川上稔と通じるものがあるような。つうか5巻も続けて読むと書きたいことが言葉にならん。俺のクオリティ低すぎ。
なんというか健康的ですわ、これ。00年代的じゃないというのは00年代における賛辞にもなるはずで90年代のオタクカルチャーを健全に消化昇華させることのできた強靭さというのか、でもこういうのがあんまり人気出ねえというのも分かる。真っ当すぎる。
キャラとか状況の転がし方もいいんだけどオタ的センスのダイナミズムに欠ける。例えるなら川上稔田村ゆかり林トモアキ池澤春菜みたいなもんだ。声優性にしてもルックスにしてもな。いかんせんオタが喜ぶのはどうしても田村ゆかりなんだよな。といいつつとても端正な出来なので晴れて無職になった荒んだ心を愛撫してくれたということは褒めになるのかならんのか。