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- 作者: 林トモアキ,2C=がろあ〜
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/06/29
- メディア: 文庫
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なんというか健康的ですわ、これ。00年代的じゃないというのは00年代における賛辞にもなるはずで90年代のオタクカルチャーを健全に消化昇華させることのできた強靭さというのか、でもこういうのがあんまり人気出ねえというのも分かる。真っ当すぎる。
キャラとか状況の転がし方もいいんだけどオタ的センスのダイナミズムに欠ける。例えるなら川上稔が田村ゆかりで林トモアキが池澤春菜みたいなもんだ。声優性にしてもルックスにしてもな。いかんせんオタが喜ぶのはどうしても田村ゆかりなんだよな。といいつつとても端正な出来なので晴れて無職になった荒んだ心を愛撫してくれたということは褒めになるのかならんのか。