現段階では保留しておいてもいいんじゃないでしょうか

http://d.hatena.ne.jp/cherry-3d/20060525
一連の作品群に関しては否定も肯定も出来かねるということで。むしろ前島さんは否定寄りか。
論理的読むとボロクソに貶されても不思議じゃない作品が多くの支持を得ることに対する戸惑いは俺にもありました。具体的にいうと春樹。怒りをあきらめに転化して世界の秘密との闘争を皮肉な目で傍観しながら、「やれやれ」という村上春樹が大嫌いでその戸惑い、もとい苛立ちを2ちゃんの春樹スレで信者をコケにすることによって解消してしまうドキュン行為に走ってしまったほど。昔だよ。4,5年前。
たぶん春樹小説の主人公が女を口説くことすらせずにベッドイン出来てしまうのと同様に学園異能の主人公たちはイノセントに殺してしまえるので、そういう世界なんだろうと思うしかないです。春樹信者が「なんでいつも都合よく女に導かれてセックスまで面倒みてもらえるの?」という疑問に論理的な回答をしたことってないですから。ノーベル賞を獲る獲らないのレベルの作家もセックスでメンヘル女を救ったり救わなかったり、ライトノベル作家は殺しで救ったり救わなかったり。春樹は戦うこともないまま世界の秘密へ連れて行ってくれる女がいて、秘密の周りでグダグダやるんだけど最後はごまかして終わり。新伝奇には穢れるしかないけどそれをイノセントに肯定されたいっていう空気があるんじゃないかと。無垢なまま穢れることによって世界の秘密へと近づいていくっていうのが現代ファンタジーのフォーマットになってしまっているのはもっと叩かれていいと思うのですが、突っ込んでる前島さん自身がそれを肯定するロジックを探してるっていうのは以下ry
若い論者、80年代後半、90年代生まれか。いや、ぶっちゃけあの書評で一番突っ込みたかったのそこなんで(笑)。82年生まれの人が「若い論者による解説求める」て。W前の相方さんも若い子のレスポンスが気になるとか言ってるし。どういうことよ。

レジンキャストミルク』については硝子を「使わない」ラストで硝子を救ったら絶賛したい派です。デスノートを使わないようになるライトを妄想していた時期があったんで。『殺×愛』は0巻と1巻の頃は批評性萌えーと思って期待してたんですけど最近は意識的に読めすぎて微妙にツンツンしてしまってどうやってデレたらいいのか分からないので早く世界の終わり来ないかなぁ派になってます。