好きな作家が凡作書くと凹むよな。

愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

こんなに萌えない文三は初めて。ムリにシリーズにしなくてもよかったんじゃなかろうか。
前作でロマネスクの8割くらい見せきっただろう主人公がまた上下巻ともに主人公なもんだから持ち味の熱狂的な詩情が著しく不足していてテーマに追いつかない。それぞれの巻に配置された主題を体現する登場人物のテンションだけで突っ走ってるのでイマイチ乗りきれなかったよ。文体もなんかそっけなくなってるし。