過ちを犯す男の子 涙化粧の女の子

CCもカレンもシャーリーも泣くけどルルーシュは泣かない。
罪ではなく過ちなのです。ヤー。でもあれはシャーリー悲しすぎるだろ。どこかに落ち着かせなきゃなかったのは分かるけどルルはマジ外道だな。ホントにやっちゃうなんて。スキャンダラスでアッパーな展開で突っ走る脚本だとあの選択になるのかしら。CCのナレーションも罪と罰、なんて煽りくれてるからなあ。もちろん罪はあるけど罰ってさ、どうよ。シャーリーがルルーシュの過ちを赦す存在になってもよかったのに。親父を赦さないルルーシュに親父を殺されたシャーリーがルルーシュを赦そうと頑張るってのも見たかったなあ。人は人を赦せるって本質的にファンタジーだけどさ。でもそういうのってアリやん? 続きを要求してくる世界=世界は人を赦さないっていう通奏低音が世界そのものへの粛清と断罪へ駆り立てていてディートハルトがゼロに心酔しているのはそこでさ、思いっきり煽られる奴もいて。それでもただ恋してるだけの女の子に「王の力はお前を孤独にする」っていう作品のテーゼに向かって「そんなことない」って言ってほしかったんだけど。「人は世界を赦せる」って。なんかスザクが言いそうで怖いわ。シャーリーみたいなパンピにこそ言ってほしかったのに。
人間を革命に駆り立てるのはおそらく怒りでも憎しみでも悲しみでもなくって今現在の自分が置かれている状況に耐えられないから、つまり耐え難い屈辱なり恥の意識なりから抜け出したいというエクソダスな発想で、つっても脱出するべき場所がないから「俺はここにいる」と叫びたいわけで。ルルーシュは自分が皇族であることが恥ずかしくてしょうがなくってその自意識と母と妹のためにという目的をごっちゃにしてしまいほとんど逆ギレの半ば復讐めいた暴力革命に突き進んでいる真っ最中なのでなんともいえないのですが、微妙にCCの持つ力場に引き寄せられつつあるような気がする。マオもCC的な力場の存在だし。正直すっこんでろと。
追記 読み返すとかなり恥ずかしかったのでキーワードで来やすいようにコードギアスって今書きます。ドMだから。