コードギアス

ついに、ルルーシュが、泣きました。先週の引きでルルはユフィをギアス使ってどうにかすんだろうなとは思ったがまさかこんな展開だとは。希望通りといえばそうなんだけど、なかなかキツイわこれ。
「やめろ、これ以上俺を憐れむな、施しは受けない、俺は自分の力で。」
このルルの言葉に嘘はない。コードギアスの作中でも指折りに美しい対話はルルとユフィのそれだと無人島回以来思っているのですが、今日もそれは美しかった。お互いへの敬意と甘えと意地が同居した悪魔と天使の対話。だが悪魔はその悪魔たる所以において天使を凌辱してしまうのでした。つまりこれが王の力が要求するもの、人が孤独と呼ぶもの。
特区でゼロを受け入れるためユフィは皇位継承権とブリタニアの名を捨てる。ルルーシュのためではなくナナリーのために。かつてのルルが嫌悪を込めて捨てたものを。
「あの子ね、こう言ったの。お兄様と一緒にいられるなら他にはなにもいらないって。」
考えてみればルルはナナリーの意思などどうでもいいのではないかとすら思えるほどの盲目シスコンだ。あらゆる苦しみと悲しみからできるだけ遠ざけ、箱庭の住人でいさせようと、そのためだけに革命を起こそうとしてきたと言えるほど。そして無意識にしろ、淡い失恋とともにナナリーを箱庭から引きずり出すことになったユフィにゼロとしてのルルはおそらく初めて他者に出会う。スザクすらナナリーにあてがうように考えていたルルは負けを認めるしかないだろう。だがもう過去形だ。ルルはもう誰にも出会えない。
「違う、俺は救世主なんかじゃない。」
カリスマとして振舞うことで疎外感を誤魔化してきたけどもうここまで来たらCCの力場に逃げるしかないなwあーやだやだ。次回予告だとルルはまだ踏ん張るみたいだから頑張ってほしいけどなあ。でもオカンまでCCのとこにいるっぽいからなあ。オトンはなんか喜んでるし。

「殺せ!!」
頼むから泣きながらこんなこと言わないでよ。この馬鹿。