エロゲ

Swan songの廉価版。夏に4,5時間やって「うむー」と考え込んで、そのまま放置してたのを崩した。俺は瀬戸口と相性が悪いのかもしれない。作品が誠実であることがプレイヤーのエロゲに対する同化や転移を拒否することもあるのだ。カーニバルは現代性と文学性がせめぎあうスリルがあったけどこれは文学性しかない。提示するだけで、しかも色んな技巧を駆使して訴えかけられるので、逆に鬱陶しいw。文学的なるものを確認させられるばっかりで退屈なんで、もっと飄々としたスタイルで語ってもいいと思った。このある種の安易さは「はじめてのエロゲ」向きだと思う。
キャシャーンみたいに「戦おうぜ」というセリフが「野球しようぜ」と同じくらいの気軽さと真剣さで語られることはない。カタストロフィの後を描いた作品に野球やってるシーンがいらないとは思わないが、よく考えれば作中で世界はずっと雪に覆われたままだったw。キャッチボールで我慢しよう。もちろん言葉のキャッチボールしながらコミュニケーションの不可能性について考察する文学的なキャッチボールだw。