おぼん。みるん。かうん。

an・an (アン・アン) 2012年 8/22号 [雑誌]

an・an (アン・アン) 2012年 8/22号 [雑誌]

あとは、夜桜四重奏の限定版とか、お後がよろしくって…よ!とかDKRのサントラとか。


コードギアスの映画を見ました。鎌倉(?)の大仏を容赦なく空爆するブリタニア軍の上陸シーンにおいて記憶される映画になるでしょう。よその国の国宝をミサイルでぶっ飛ばす。国の名前を消して国民を数字で呼ぶ。およそ近代国家の出来るレベルの暴虐をはるかに超えている。コードギアスはとてもファンキーなアニメだったというのを思い出しました。1シーンでも神社仏閣が爆発炎上している画があったらもっとよかったですね。
キャラが多すぎるスメルがしますが、もしかしたら傑作になるかもしれないと思いました。全4章、頑張ってほしい。

氷菓
クドリャフですが、凡才どものいじけっぷりに00年代前半の空気を思い出した(書かれたのはまさに当時ですが)。日本いじけ協会へようこそ。ある日突然かやのん声の美少女に「フクちゃんのことくらい、分かるよ」と勧誘されます。しかし「データベースに結論は出せないんだ」と口走り、リアクションに困らせてしまう。
イリス先輩とチョロ太郎の時も思ったけど、人間観というか友達観というか、よく分からないですね。年中ツルんでたり、同人誌で漫画書いたりするくらいのタリタリな関係なのに謎の劣等感を設定されるのが、なんか、うん。凡才には内面が与えられていて、天才どもには人の気持ちを鑑みない残酷、というわりとありがちな安っぽい雰囲気になったんだけど、天才の内面を放棄して天才を差別しているし、そのくせ凡才には「てめーらは分相応がお似合いなんだよ」っていう話を書いてる作者ってどんな自己定義してるんだろうと、でもまあ青春ミステリだからな。
たしかオリンピックのCMだったかで、最初同じ陸上のトラックを走っててだんだんと脱落していく。そこに働いてる若者たちのカットが入って、出ている選手たちは同世代でまあ天才と凡才の対比が示されるわけなんですけどナレーションで「僕が届かなかったところまで行ってくれ」みたいな感じのことを言うんですが、まあスポーツだと分かりやすすぎるけどよく分からない推理ゲームや高校生の同人漫画での傑作駄作議論やらで凡才のコンプレックスをあげつらって「いあや、青春ってのは甘いだけじゃないんですよ」と謎の世界観を執行する変な話だったね。

ソードアートオンライン
僕は幽遊白書では飛影が好きだったのでソロプレイもかっこいいと思うんですが、キリトは飛影ほどハードボイルドじゃないなあ。飛影は共同体に染まらない孤高だからかっこいいのであって、おちんちんタチタチなのを隠せてないキリトはヒーローとして完成度低いな。
デスゲーム的状況に巻き込まれたと悟った瞬間に抜け駆けしようとする主人公と「仲間がいるから置いていけない」とその場に残るタイガーおじさん。ヒーローの資質とはいったい何なのか。

原作読むとかませのオッサンが10代小娘のアスナを様付けで呼んでたりしてて笑ったんですが、隔離された中に1万人もの人間がいれば強固な階級社会が出来上がるのも致し方なし、なるほどデスゲームは現代社会に馴れた人間の理性を崩壊させるのかとその洞察に舌を巻いた。青春ミステリでも女帝というあだ名を受け入れる女子高生がいるのだからオッサンが女子高生を様付けしてても不思議は無い。リアルをさらけ出されたうえでギルドになんとか騎士団とかつけても恥ずかしくないもん! これはゲームであっても遊びじゃないもん!
βテストのチートでビーターだ。アッハハハッハとか、「俺の思い上がりが、サチを殺した」とかハードボイルドナルシシズムが連続するんですが翌週になるとそのことがなかったことになってるようにしか見えないのですごい間抜け感がある。フラッシュバック演出とかあったかもしれないけど、構成として感情の連続性が放棄されているのがつらい。
なりたい自分にな〜ればいいじゃん♪ というテーゼを嘲笑するほのぶ、一方れきはなりたいヒーローになってソロプレイ。やれやれ。

黒子のバスケ

桃井さつきの天然ビッチっぷりにおにんにんがタチタチ。キャラソンが出ると聞いて「よし」と思ったので、おぼんの最大の収穫は桃井かな。薄い本のアップロードを希望します。青峰にガンガンやられてる桃井を目撃する黒子のイメージ浮かぶの容易でした。黒子がもうちょっとヒロインに対するベタな反応してくれるとよかったんだけど。寝取られでもショック受けそうなキャラじゃないんだよな。しかしラノベにはないスリルを感じたw 好きといいながら他の男とイチャつくだけでこっちはもうビクンビクンですよ。