「パトレイバーだと思った? 残念! ギルティクラウンでした」(若干ネタバレ)

ダークナイトライジングを見た。とりあえずすんごい疲れたよ。
予想と期待に反して、壮大なバカ映画である。フィルムとしては無印ダークナイトのほうがはるかに衝撃的だった。まあ僕はダークナイトから入ったニワカだからそう思うのかもしれないが、アメコミ映画って元々こういうもんだったのかもしれん。
ライジングは少年漫画っぽいというかアニメっぽいというか。フィルムのバランス感覚がビギンズっぽくなってるという話は聞いていたけど、まさかここまでとは。
最初にこの名前を出すと恥ずかしいからたぶん誰も指摘しないと思うので一応言ってみると「やりたいことをしっかりやった(ように見える)ギルティクラウン」という言い方も出来てしまいそうなフィルムだった。脚本の微妙にグダった感じとかも含めて。

僕は映画に関しては脚本よりもフィルムの雰囲気を重視するようになりつつあるので突っ込みどころがあってもすげえ楽しめたけどそんな僕ですらゴッサムシティが孤立したあたりから「これちょっとまずいんじゃ」と思うほどプロットが崩壊していくのん……。ギルクラばりに……。やりたいことは伝わるけど、それが作中で上手くいかなくなり始めて「ん〜?」と思いながらも画面のテンションに負けて楽しんでしまいましたが。
ダークナイト見たあとでライジングを見ると絶対誰もが思うであろう「ゴッサムは今こんな状況だけど、ジョーカーって何してんの?」っていうもどかしさ。やっぱりダークナイトってジョーカーだったんだなあ。ジョーカーがヒャッハーしてるSSが読みたいわw

ともあれ、もっかい見に行こうと思います。ダークナイトギルティクラウンに引き裂かれた僕の魂が叫んでいるから……。慟哭かもしれないw

駄作なのか傑作なのかよく分かんないんだよね、マジで。鳥肌モンの名場面なカタルシスが連発するし、ガチで目頭熱くなったりもしたんだけどw 僕のようなニワカではなくバットマンという一つのカルチャアを皮膚感覚で知っているとまた違うのかも。海の向こうじゃほとんど絶賛らしいし。

エンドクレジットではハンス・ジマーの重厚なスコアじゃなくてスーパーセルでええんちゃうかってくらいのテンション。これから色々文章が出回るだろうしそれを待ちましょうかね。