出だしの巨神兵のポエムよかった。本編はエヴァの代名詞の綾波を放置して世界の終わりでイチャコラかますモカップル二組。はい、最高でした。
金曜ロードショーの冒頭は見なかったのですが、たぶんパンピが期待してたのは破のカオルが降臨してきたところから始まってゼーレの陰謀がどうこうでアスカが華麗に復活してチルドレンとダミーシステムの集団戦が大怪獣総攻撃みたいな勢いでカタルシス最高潮、そして完結は2015年ドカーンみたいなはずだったけど、そうはいかなかったね。しかし14年後とは。これでゴーサインが出たことよりエヴァの世界で年月が進むことに驚いたw でもやり始めたことは昔のエヴァみたいな展開w 「お前らどうよ? こういうのすげえエヴァンゲリオンだろ?」っていうのがビンビンきてた。破の激安っぷりに喜んでた奴(俺やないか)に対する嫌がらせとしちゃ最高級だったと思う。でもEOEはこんなもんじゃなかったぞ、って言えるくらいに収まってるのは当時チルドレンだったアラサー世代の特権化が加速できてくすぐりとしても最高。(おい

破ではみんないい奴になってたのにQはもう、なんつうの? シンジのヒロイズムに対してのカウンターがすごい。やっぱシンジはウジウジするダメ人間じゃないとねっていう。「碇君」(テレパシー)「ここだ、綾波!」ドカーンってお前らもう人間じゃねえ、使徒だわ。確かに危険だw でも綾波は今回サブだったね。まあ破でいい思いしすぎたからな、あいつは。今回は全然ポカポカしてない。ホモ以外はお呼びじゃない。

新劇場版の最強キャラはループしてる(と思わせただけで何もなかったかませの)カオルではなく、ハードボイルドを極めつつあるゲンドウだったというのはおもしろいですね。ヒロインを助けたかっただけの商業的に正しいヒーローだったシンジを嫌いまくりイジめぬくヴィレのみんなとか、なんか破の激安っぷりからむりやり旧劇場版EOEの終わりに持っていったような話になっていたなあ。14年間のあいだにみんな気分が荒んでしまったのだろうな、ミサトなんて「行きなさいシンジ君、誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!」なんて言ってたのにさ。ミサトはサードインパクト幇助の疑いアリですよ。

まあ本編はエヴァ用語が多すぎだし、大状況の中でカオルとゼーレが脱落したくらいしか話は進まなかったので特に語ることはないんじゃないかね。普通のハリウッド的な説話なら主人公である三人の少年少女が荒野に向かって歩き出す画面って大団円なんだけど、エヴァンゲリオンはそうはなれない作品なのだなあというのを感じたくらい。破でひどい目に合わされたせいか、Qで一番かっこいいのはアスカだったなあ。なんかマリとも仲よさげだし。「コネメガネ」「お姫様」とか呼び合ってお互いそれを受け入れているとか、あいつらイチャイチャしすぎでしょ。ホモカップルだけの映画では終わらない、やっぱりエヴァは最高のキャラクターコンテンツですね!
アスカとマリはずっと14歳かわいい(スレタイ風)「ほら、あの子のこと気になってんじゃないの?」とヒジでグリグリしてるようなテンションのマリはやっぱりこいつ新キャラだなって思いましたわ。ホモの巣窟と化したネルフ本部に殴りこむ女どもとか構図はけっこうワッフルできるかなあ。みんなあのクソ親子の自分勝手なヒロイズムに振り回されてるからね。
食い足りないところもありますが、EOEから考えると、ああ、今度はあの三人で歩き出して、まだ先があるのかと正直こみあげるものがあった。マジで。いやもう僕はエヴァに関しては完全ノーガードだからさw というわけで今回も堪能しました。