よつばと! 12 (電撃コミックス)

よつばと! 12 (電撃コミックス)

おいおい最終回かよってくらい決まっていたのう。
ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

ノブさんが「ごめんなーはるあきごめんなー」っつってるところ、よつばっぽい。
袋小路に入った戦後以降の英雄像(戦争のない世界(笑))にそっぽを向いて、古代から近現代の狂った美学たちを一つのフィールドで衝突させる戯れは、よつばの野蛮な幼児性と世界のありようが衝突する瞬間と似た快楽がある。よつばが世界と衝突するようにドリフもエンズも、世界のありようと衝突する。今のところは、召還された魔人たちがファンタシイ世界を上書きしているというかまあ今風に言うとTUEEしてる段階なので、ワッフルワッフル。やりたい放題ですわ。
紫さんも世界にあるべき形などないっつってるしな。まああの人も何者なのか何がやりたいのかは分からんが、とーちゃんとジャンボがよつばたちをキャンプに連れて行くような気分なんじゃないかなあ。よつばとはなんか一時子供を持てないオタの願望充足なんて貶され方していたけど、未知の世界と出会う瞬間の気持ちよさってのは普通の子供でも、歴史上の偉人でも同じである。むしろ、メタ的に読者はよつばに向ける視線と似たような欲望の視線を召還される偉人たちに向けている。「世界をかきまわせ」って思っている。
ファンタシイでやってることが現実世界の諸問題を照射するというのはよくあることだけどどうもそれをやりそうなのはエンズの連中っぽくて、逆にドリフの万能感がヤバいw 人類史の修正を仕掛けるエンズと幼児性と結託した万能感で戦争の快楽を貪りまくりのドリフ。最終回はトヨさんがよつばみたいに「次は誰の首をとる?」っつって終わる。(強引)