カッコイイですね。

http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20060519bk03.htm
「文章は常にラブソングだ」「周りの世界が僕をつぶそうとしたら殴り返す」
こういう「あれ、もしかしたら恥ずかしい?」と思ってしまいがちなことをリアルで真剣に思ってしまい、でもそれで受け手はブリリアントな小説を読めてしまえるというのが古川日出男とその読者の関係。なんかHYDEのアルバムのときに書いた感想と似てる。世界を焼き尽くすのは無理でもせめて殴り返すし、殴り返したい。支持層全く被らないだろうけどな、この二人。しかし、古川作品の中でおそらく一番地味なLOVEなのはどうなんでしょ。作家性と純文学的なつまらなさを引き受けているという点で妥協すべきなんでしょうか。なんかつまらない小説だと言ってるように読めますがたぶん好みの問題。コークスクリューじゃなくてジャブで殴ってる。作家性の初級編。